ミュージカル「マギ」が最高だった話

超絶今更なんですが、6月に見に行ったミューマギの感想、個人的に好きだーーーー!と思ったポイントを、Twitterでつぶやいていたもの含めまとめました。

本当に最高だった!ミューマギ!最高!大好き!!!の気持ちのまま打ち込んだ感想なので、記憶違い等々あるかとは思うのですが、生の気持ちを残しときたいので……。


○最初のキャラバンの歌、ほんとに楽しい!なんかディズニーとかそんな感じのわくわくキラキラ!みたいなものが詰まってる……。
3日間タダ働きだ!って言われてんのに、周りの楽しそうなダンスと歌に感化されてにこにこしてるアラジン可愛い〜〜〜〜このあとの感想でもたくさん書いたけど、この一瞬一瞬のいきいきした表情を見れるのが舞台化の好きな理由の一つだな、と思う。

原作をもとに、だけど原作では描かれていない一瞬一瞬も、アラジンやアリババ、モルジアナたちは生きているわけで、衣服の裾が翻るさまとか、ああこうやってアラジンの後ろ髪はぴょこぴょこはねたら動くんだ、とか。

私は原作を読んでいたときに、今回舞台には出てこないキャラクターが好きだったので、そこに肩入れして読んでて、正直アラジンのことを、特に冒頭は、魅力的な主人公ではあるけどどことなく掴みどころがないというか、そんな感じのキャラクターだっていう印象だったんだけど、今回舞台を見て、ああこんなにも表情豊かな子なんだなって思ったんだよね。
もちろん、原作からアラジンが好きな人にとっての印象はまた違うのかもしれないけれど、舞台が基本アラジンの、出会いと別れと悩みと再会と…って進むから(もちろん途中にアリババやモルジアナ含め他のキャラクターのことも丁寧に描かれているけど)、なんか舞台を通して再発見したというか、アラジンのこと更に大好きになったので……こんなにもかわいいアラジンを演じてくれた宮島優心くんに大感謝です………。

 

○窃盗団2人に絡まれるとこ、後ろ髪くるくる遊ばれてるアラジンが、びくってして、なに!やめてよ!!みたいになってんのかわいかった。
「死んじゃうよ、お姉さん」からの、ライラの本当の思いや願いを引き出す感じが、主人公だなーと思ったし、ライラがサアサのことを思い出してるシーン、アンサンブルさんたちがダンスで表現してるのも好きだった。
そんなに舞台数見に行ってるわけじゃないし、詳しくないからわかんないけど、今まで見に行った吉谷さんの舞台でもよく見てて好きな演出だよなーと思ってました。階段が動くのもショー見てるみたいで楽しい!って毎回思ってたのも思い出した。



○アラジンを好きになったのと同じくらい、信号機トリオが大好きになってしまったんですけど、冒頭テーマ曲で、「君とー」でアラジンに手を伸ばすアリババとモルジアナの2人、受けるように「僕でー」二人のほう向いて歌うアラジン、3人揃ってめちゃくちゃいい表情で歌うんですよ……こっから冒険が始まるみたいな……ラストを思うとここからもう泣いてしまう。このときはしっかり向かい合ってるし、何度だって差し出した手を笑顔で握り返して、握り返してもらって、一緒にダンジョンだって攻略したのに……。
アラジンのパート、「夕陽の大きさ」のとこも好き。冒頭歌うこのときは、アリババの後ろからアラジンが来て、しゃがみこんでるアリババを起こすように顔のぞき込んでうんって頷くように歌うんだよね……。ラストと全然表情が違う。



○アリババの動き真似っ子するアラジンさ〜〜〜
……二人してジャンプしたり飛び跳ねたり走ったり、ずっとかわいい、漫画のデフォルメされたコマみたいな雰囲気あってずっとかわいい。
軽々ぴょんって飛びつくアラジンも、それを軽々(に見える)抱きとめて抱っこするアリババもすごい。ブーデル様とのシーンで、アリババに、余計なこと言うな!ってしーってしたあと、お口チャック!ってされて、アラジンもそのままその動作を繰り返すのも可愛すぎた。何回だってあそこ双眼鏡で覗いてしまった。あと、モルジアナの足枷を割って取っちゃうとこで、「重罪!窃盗なの!(両手で大きくばってん)」って焦りながら言い聞かせるアリババと、「じゅうざい、せっとう?」ってひらがな喋りして、首かしげながらとりあえずばってん真似っ子するアラジンも……。お気づきかと思いますがこの後もひたすらアラジン可愛いを書き連ねます。



○領主様にゴマするアリババ、動きが軽薄でお調子者感出てて本当に好き。猪野さんのアリババ本当に好きなんですよね……。なんかすごい等身大な男の子って感じがしてすごく好き。
お調子者で明るくてあっけらかんとしてる長いものに巻かれろ主義なとこと、実はプライドもあるし、夢も大事にしたいものもあるのに抱えすぎたり、臆病になって踏み込めずにいる繊細な部分もあって、でもアラジンにとっては勇気ある大好きな友達、かつ面倒みいいお兄ちゃんみたいな立ち位置でいるから、猪野さん演じるアリババ、どんどん好きになっちゃう……。


○古代都市見つけたあと、階段の半分ではアリババとアラジンがワクワクアトラクションに乗ってるかのような感じで、あちこち指差してはしゃいで楽しそうなのに、半分では領主様たちがモンスターに襲われてる演出、めちゃくちゃ好きだったな。



○モルジアナとアリババの戦いを上手で見てるときのアラジンの表情、アリババのことも心配だし、お姉さんどうして…って悔しさと困惑が混ざった表情してるの良すぎた……一瞬一瞬ずっと表情が細かく動くの……そして、アリババが刺されちゃうってなった瞬間、強くて真っ直ぐ彼らを見据える目つきになって、杖くるくるまわしてぱんっと剣飛ばしてからの、領主様に笛返してっていうところのアラジンの静かな表情と声……友達を傷つけられるのも、モルジアナが葛藤してるのもわかったから領主様のこと許せないってなった気持ちが全面に出てるような気がしてすごく好き



○ダンジョンから出ることができて、世界を見に行こうの歌、アリババと歌う曲の出だし、アラジンの歌声がすっごく暖かくて、オレンジ色の照明とあいまってすごく好きだったなあ。アラジンは色で言うと青なんだろうけど、すごく夕陽って歌詞が割り振られてることも多くて、それが優心くんの優しい歌声とマッチしててすごく良かったです。そしてなんだか吹っ切れたような、晴れ晴れしい表情で歌ってるアリババ……。領主様から笛をアラジンが取り戻したあとに、「すげーなお前……」ってなんかもう遠い人を見つめるようなセリフの言い方と表情をアリババがするところがあるけれど、その後のアラジンのセリフをまっすぐ受け取って、すぐ笑顔になってアラジンの手をぱっと取るの、こういう真っ直ぐなところがアラジンやモルジアナの好きなアリババくんなんだろうなあと思ってしまうよな……。



○1幕最後の歌唱シーン、「お前こそマギ」のとこのアリババ、アラジンのこと指でっぽうみたいにしてさしたあと、キラキラーってしてふざけてるように見えるけど、腰かがめて顔覗き込むようにして歌ってるとこ。すごい優しい顔してるんですよ……ここが一番好きかもしれない……。マギという存在かもしれないけど、アリババにとっては大切な友人なんだよ……とまたここで謎に泣きそうになってました。



ここから2幕…なんだけど、2幕は怒涛の展開なのと、やっぱりラストに持ってかれてるので箇条書き状態になってしまってます!



○廣瀬さんの、キャスト1列になって歌うときの立ち方がほんとにめちゃくちゃ好きだなあと思ってみてた、すっと立ってるの。あと当たり前だよって言われるかもしれないけど、ダンスも立ち方も、ドルジとカシムで全然違うんだよね……これは、他のダブルキャストお二人にも言えることなんだけども!すごかった!あと、喋ったあとに、ぴょんぴょんするアラジンに合わせて一緒にジャンプしてくれるドルジも可愛かったです(19昼)



○みんな家族だみたいな歌のときに、アラジンと肩組んでくれる黄牙族の人、はけるときも行くぞ!ってジャンプして誘ってくれるの面倒みいいお兄ちゃんがいるんだなあーいいなあーーー!って見てた。



○おばあちゃんが死んじゃったとき、うるうるして目が光ってるアラジン。あそこの、ババ様とアラジンのシーンもすごく良かったな……。吉谷さんも言ってたけど。大楽の時、アラジンがほんとに泣いるように見えるくらい、すごい感情を耐えてる悲しい顔してて、ここも迷子みたいな表情してるなって思いながら見てた。



○ここ円盤出たら要確認…と思ったけど、円盤に入るのは大楽っぽいのでもう確認のしようがないことになってしまいましたね😂
「ゴルタスくんの魂は帰ってこれた、のかな?」のシーン、東京のときは、「帰ってこれたんだね!」だった気がするんだよなあ……もしくは、台詞はそのままでも言い方のトーンが東京のときに比べて落ち着いて、問いかけるような言い方になってて、私はそっちのほうがしっくり来たので、本当に記憶違いじゃなくて、変わってたんだとしたら、こうやってちょっとの差でも受取側の印象って変わるんだなあと思いながら見てた。



○わたしは、あのモルジアナの「この2本の足は〜」の歌唱シーンが凄まじく好きすぎて毎回鳥肌立って涙が自然と出てくるくらい感情に訴えかけてくる岡田奈々さんの演技も、歌も本当に好きで、なおかつ岡田さん演じるモルジアナが凄まじく好きだと見るたびに思っていて。毎回ほんとのほんとに好きだった。激情というか、凄まじい葛藤と後悔と悩みとそれでも前に進みたい、断ち切りたいって強い思いを、あそこまで歌にのせて表現できるのってほんとにすごいですよね……。
叶うなら何度だって生で見たかった、あれは生で見てこそだなと思ったので、ほいほい大阪のチケット買い足して強行突破!みたいなスケジューリングで行くことにしたんだけど、何も後悔してないし、欲言うならもっと見たかった😭
そして、そのシーンずっと無表情でほぼ動きがない領主様、亡霊って感じで凄まじくいいんですよね……



○モルジアナさんだと長いよね?のくだり、「モッさん!」って呼ばれたあとのあの幕閉まるまでの無言の二人のやり取りが毎回可愛くていつもずっとそこ見てたんだけど、笑顔のあと静かに首振って、ばってん作るモルジアナ可愛かったな……ばってん作られまくってるね、アラジン……。



○ちょっと後半どこのタイミングの歌か忘れてしまったんだけど、歌いながら、アラジンが、止まっているキャラクターたちに歌いながらそっとタッチしていくと、みんな動き出すの、すごくアラジンの主人公味とマギみ(マギみ?)を表現してて好きだったなあ。そして1人勝手に動いてくジュダル………。



○信号機トリオの3人歌唱のシーン、アンサンブルさんにも信号機の三人がちゃんといるとこ好きだったな。意志の違い、相手に訴えたい、伝えたいこと、抱えている物の違いを、三重唱みたいにして、アラジンとモルジアナ、アリババ、ジュダルで歌う曲めっちゃめっっっっっっちゃ好きだった!!!友を、故郷を見捨てるわけには、そして自分の出自を隠して生きるわけには……でも、アラジンたちと旅したあの日々はものすごく楽しくて約束だって心の底から思ってしたことなのに……ってがんじがらめなアリババと、それをまあ知らないわけだから真っ直ぐな笑顔で自分の手を取って旅に出ようって笑顔で歌うアラジンと…………原作を読んでるからこの先は知ってるけど、それでもさあ……一緒には行けないって、差し出した手を握ってもらえなくて、迷子みたいな顔してるアラジンがめちゃくちゃにしんどくて、また冒頭と同じ歌を歌うのに、「夕陽の大きさ」のアラジンパートは1人で前を向いて歌わなきゃいけないし(冒頭はアリババが隣りに居たのに………)とか、「君とー」って歌いかけても、「僕でー」って誰も返してくれないの…………。




本当にミューマギ、楽しかった。
あの時期たくさんツイートでもつらつら感想書いてたけど、そもそも原作が好きで、その舞台化に際して、好きな作品ばっかりな吉谷さんが演出、蓋開けてみたら優心くんいるし、廣瀬さんいるし…だったの、すごく不思議な気持ちでチケット取ったんだよなあ、と思い返してました。


カテコの感想もここに置いときます
https://fusetter.com/tw/DypZt4gj#all

カテコで猪野さんの方見て手をぱっと広げた優心くん、それを軽々持ち上げて抱っこしてにこにこしてた猪野さん、そこに岡田さんがうしろからぎゅって抱きついて背中とんとんって叩いて3人でぎゅーってなって笑ってたの見て泣いちゃった…ミューマギ大好き…の気持ちで溢れちゃうじゃんそんなの…



本当に楽しかった!コロナが流行りだしてから、もともとそこまででもなかった観劇の機会が更に減ってしまってたんだけど、久々にこれは何度も見たい!最後まで見届けたい!ってなって、大阪に行けたのも、あのフードコートでたこ焼き食べたのも久々で楽しかったなあ。


ミューマギ、本当に愛に溢れた大好きな作品だったので、またいつかどこかで彼らの冒険の続きが見られたらな!と思います。


そして円盤を無事買ったので、ここまで読んでくれた奇特なフォロワーさんがいたら、一緒に鑑賞会したいです。

お読みいただきありがとうございました!